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執着を手放すとは、「諦めること」ではない

「夫が帰ってきたら安心できる。」
「転勤先が希望の場所なら幸せになれる。」

以前の私は、そんなふうに「環境が変わること」を待っていました。

もちろん、それは自然な気持ちです。

でも、その間の私は、「夫が帰ってくるかどうか」という、自分ではどうにもできないことに心を奪われていました。

一方で、自分がどう生きるかは後回しになっていたのです。

ところが今年、「もう帰って来ても来なくても、どっちでもいい。もしこのままなら、この生活を楽しもう」と考え始めました。

すると、不思議なことに夫の帰任が決まりました。

もちろん、「執着を手放したから現実が変わった」と証明することはできません。

でも、はっきりと言えることがあります。

それは、私自身の心が自由になったということです。

私たちはつい、

「相手が変われば楽になる。」
「環境が変われば幸せになれる。」

と思ってしまいます。

でも、相手の気持ちも、会社の人事も、世の中の流れも、自分がコントロールすることはできません。

コントロールできないものを握りしめ続けるほど、不安は大きくなります。

反対に、

「もしそうならなくても、私はどう生きたい?」
「今の環境で、自分にできることは何だろう?」

と考え始めると、人生の主導権は少しずつ自分に戻ってきます。

執着を手放すとは、欲しいものを諦めることではありません。

「叶ったらうれしい。
でも、叶わなくても私は私の人生を歩いていく。」

そう決めることです。

カウンセリングでも、私は「相手を変える方法」を探すより、「自分で選べること」に目を向ける時間を大切にしています。

周りをコントロールしようと頑張り続けるより、自分がどう生きたいかを考える。

その小さな積み重ねが、結果として人生を大きく動かしていくのだと、私は感じています。

私たちは、周りの人や環境をコントロールすることはできません。

でも、自分の考え方や選択は、自分で決めることができます。

ルーチェでは、人生の主導権を取り戻すお手伝いをしています。