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コントロールしたくなる自分を手放したら、夫が変わった話

受け入れると、事態は思わぬ展開になる。

私の夫は喫煙者です。
結婚当初はあまり気にしていませんでしたが、子どもを出産してから「いつかやめてほしいな」と思うようになりました。

電子タバコをプレゼントしたこともあります。
でも、一度も使おうとはしませんでした。

ご存知の方もいるかもしれませんが、娘は音楽を学んでいて、来年私立の音大へ進学予定です。
正直に言えば、金銭的には決して楽な選択ではありません。
それでも、素晴らしい先生との出会い、そして何より娘の努力を日々見ていると、「行かせてあげたい」と心から思ったのです。

だから私は、これまで以上に節約をしようと決めました。
そして久しぶりに、夫に聞きました。

「タバコ、やめれんの?」

返事は即答でした。

「やめれん」

さらに、

「タバコ以外でストレス発散しようとしたら、もっと小遣いがないと無理」

その言葉を聞いた瞬間——正直、はらわたが煮えくり返りました。

娘のためやのに。
協力してって言ってるやん!
やめられないって断言するってどういうこと?
お金やタバコ以外で発散する方法、考えようともせんの?

怒りが止まりませんでした。

幸い、その時夫は単身赴任中。
電話で大喧嘩をしましたが、物理的に距離があったおかげで、私は自分の思考を整理する時間を持てました。

まずは怒りを紙に書き出して、破って捨てる。
それを何度も繰り返しました。

そして問いかけました。

この怒りの下にある、本当の気持ちは何だろう?

見えてきたのは、こんな思考でした。

  • 夫は私の言うことを聞いて当然
  • 言うことを聞いてくれる=愛されている
  • 思い通りに動かないなら、怒ってもいい

書きながら、ハッとしました。
これ、私が父に対して抱いていた思いとまったく同じやん!

思考整理の仕事をしていても、こんなものです(笑)
近い家族には、どうしても甘えが出る。
そして甘えは、時に傲慢さに変わる。

さらに気づいたのは、

「相手をコントロールしようとする思考」

娘のためという“正義”を掲げて、
私は夫を動かそうとしていたのです。

でも本当は——
「私の不安を解消してほしい」
それだけだったのかもしれません。

そこに気づいた時、心がスッと静かになりました。

夫がタバコをやめるかどうかは、夫の人生。
私は私にできることをするだけ。

本心では健康のためにやめてほしい。
でも、決めるのは夫。

そう腹をくくったのです。

すると数日後。

夫がぽつりと言いました。

「やっぱり俺、タバコやめるチャレンジしてみようかな。電子タバコ、ネットで買ってくれる?」

……え??

正直、びっくりしました。
あれだけ「やめれん」と言い切っていた人が。

誰かを変えようと必死になっている時、なぜか現実は動きません。

でも、相手を手放し、
自分の課題に戻った瞬間、
不思議と流れが変わることがある。

環境を変えようとする前に、
相手を変えようとする前に、

今、自分にできることを淡々とやる。

その積み重ねが、結果として周りを動かしていく。

今回の出来事で、私はそれを実感しました。