人生において、逆境や辛い状況に陥らない、という事はありません。
今、あなたから見ると「とても順調そう」「毎日幸せそう」「生き生きしていて羨ましい」
そう見える人にも、辛い時期や逆境はもちろんあったのです。
そして、逆境にいる渦中では、ついつい自分や相手を責めてしまいがち。
そのことが、状況をさらに悪化させてしまうことに繋がってしまいかねません。
では今の状況をどう捉えると、苦しい状況からいち早く抜けることができるのでしょう?
今日はそのポイントについて、3つに絞ってお伝えしたいと思います。
「新しいステージ」に向かうためのステップと考える

「なぜ自分がこんな目に遭わなければならないのか?」
「あの人さえいなければ、自分はこんなに苦しまなくて済むのに・・・。」
そんな気持ちになってきますよね。
「もう耐えられない!」あなたは一大決心をして、会社を辞めることにしました。
辞めた当初は、自分が負けたような気持ちになり、悔しくて、情けなくて・・・
そんな思いに駆られるかもしれません。
ただ、後で考えてみると、「今、自分が好きな仕事ができているのは、あの時会社を辞めたからだ」
そう思える転機だった事に気づきます。
というような話は、よくあることだったりします。
つまり、当時の嫌な上司は、「あなたがもっと自分に合った環境に行くために現れてくれた」「背中を押してくれた」存在だったということです。
このように、逆境にいるときには気付けなくても、「この状況は必ずプラスに変わる」
という思いを自分自身に持つことは、とても大切な事になります。
そして、その思いを持つことが、本当に「災い転じて福となる」になるのです。
どうかそのことを、忘れないでほしいと思います。
「どんな学びがあるのか?」を考える

「パワハラ上司に悩む日々から学べること?そんな事あるわけないでしょ!」
と思われるかもしれません。
ただ、人は逆境に立たされた時にこそ、自分を振り返るチャンスなのです。
例えば、そういえば常日頃から自分の言いたい事を相手に伝えず、
相手の言いなりになってきたなあと言う方は、
「自分の意見を適切な形で伝える」という事ができるようになるために
起こっていることかもしれないし、
今まであまり人に頼ることをせず、ガッツと根性で乗り越えてきた、
という方にとっては、「辛いから助けて欲しい」と誰かに助けを求めることが
必要だから起こっているかもしれない。
また、「嫌いな人と距離を取ってもいい」と自分に許可を与えることが必要かもしれないし、
「嫌な事からは逃げてもいい」という事を学ぶために起こっているかもしれない。
このように、自分自身が出会う人、環境を全て「自分の成長のために起こった」と解釈できるようになると、
ピンチをチャンスと捉えることができるようになります。
「どんな事もプラスに変えてやる!」そんな気持ちで、一度ご自身を振り返ってみて下さいね。
「自分のせいで起こった」と捉えない

「自分が悪いからこんな事になった」と自分を責めておられる方は、
非常に多いと感じています。
確かに、「あの人が悪い」「相手が悪い」と考えるよりは、自分が原因と考え、
自分を変えたいと思われる方の方が、はるかに成長のスピードは早いです。
ただ、あなたが悪いから起こったのではない、という事をいつもお伝えしています。
逆に言うと、「乗り越えられない試練は起こらない」とも言えます。
あなただから、乗り越えられるから、今の状態があるし、
乗り越えた先には、今よりも素晴らしい世界が待っています。
自分を責めるのではなく、「自分が更により自分らしく生きるために起こっているんだ」と捉えるようにしましょう。
辛い時に一番にする事は、「気持ちを吐き出す」こと

「頭ではわかっているけれど、気持ちが追いつかない、とてもそんな気になれない・・・。」
そんな風に思われる方もいるかもしれません。
そんな風に感じることは、自然なことです。
今のあなたが前に進むために必要な事・・・それは、
「ありのままの気持ちを吐き出す」という事です。
人は、感情を見ないようにしたままでは、前に進むことはできません。
あなたを否定しない、安全な場で、あなたが話したいだけ、話を聴いてもらって下さい。
今回の困難からさらに飛躍するためには、できれば心理カウンセラーなどのプロの力を借りた方が良いでしょう。
話す=放すです。
自分の気持ちをしっかりと感じることで、感情を浄化させることができ、
次のステップへ進む気持ちを持つことができます。
まずはしっかり自分の感情を出すこと。
そこに取り組んでみて下さいね。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。