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生き辛さの原因はアダルトチルドレンかも?その5つのタイプとは?

何だか理由は分からないけど、生き辛さを感じる・・・・。

いつも誰かを演じているような気がして、本当の自分を出せない

人間関係が辛いと感じる。なぜか人とうまくやっていけない・・・。

そんな風に感じているあなたは、もしかしたら「アダルトチルドレン」かもしれません。

今回は「アダルトチルドレン」の5つのタイプについて、記事にしたいと思います。

アダルトチルドレンの定義と、5つのタイプについて

孤独 女性
アダルトチルドレンとは、元々アメリカで「アルコール依存症の親の元で育った人(Adult Children of Alcoholics)」が大人になった時、その生き方に共通の苦しさや不自由さを抱えていることが注目され、大きな共感を呼んだことから、アダルトチルドレンという言葉が使われるようになりました。

現在は、そのような家庭で育った人だけではなく、「機能不全家族」で育った人の事を指す言葉として使われています。
「機能不全家族」で育った子どもに共通して言えることは、自分の感情やニーズ、欲求はそっちのけにして、親の愛情・注目・評価を得ようと格闘します。
そしてその無意識に学んだコミュニケーション方法で人と関わろうとすることで、大人になってから生き辛さを感じるようになります。
そんなアダルトチルドレンには、大きく分けて5つのパターンがあることが分かっています。
その5つについて、解説していきたいと思います。

ヒーロー/スーパーチャイルド

ヒーロー 女性
「優秀な良い子」「しっかりした子」でいることで、何とか評価されようと頑張ります。いわば、家族の期待を一身に背負った役割です。
学校でも、家庭でも、何もかも完璧にこなそうと必死です。
けれども、目標を達成すれば「もっと、もっと」と期待されます。
努力には限りがありません。本当は疲れていて休みたい。無邪気に遊びたい。
けれども、立ち止まったり、間違う事を恐れています。
走ることをやめたら、誰も自分の価値を認めてくれないと思っています。

スケープゴート

不良 少年
家出も学校でも、何かとトラブルを起こします。
攻撃的にふるまうことで、自分の存在を主張します。実はそうすることで、
家族の中に元々あった問題からみんなの目をそらす役割を演じています。
「みんなあの子が悪い」「頭が痛いのは全てあの子のせいだ」という訳です。
実はとても傷ついています。自分の事は誰も分かってくれないし、
家にいても自分の居場所はありません。
それでも、「さびしい」「悲しい」「助けて」とは言えません。
モヤモヤした感情を、全て怒りや破壊的な行動として表してしまうのです。

ロスト・チャイルド

女性 孤独
褒められるわけでもなく、問題を起こすわけでもなく、目立たない子どもです。
家でも学校でも、存在をつい忘れられたりします。すみっこでそっと息をひそめていることで、
緊張した家族関係で傷つけられることから自分を守り、自分だけの空間を何とか確保している
のです。
周囲は「おとなしくて面倒をかけない子」「放っておいてもよい子」と考えています。
けれども自分では、「私はどうでもいい存在なのでは?」と感じ、孤独の中にいます。
誰かとつながりたい、でも、自分の殻の中から踏み出すのが怖いと思っています。

クラウン/マスコット/ファミリーペット

お姫様
おどけた態度やかわいいしぐさで家族の緊張をやわらげ、
場を和ませる役割を演じています。
争いが起こるのを回避しよう、みんなに笑ってもらおうと、いつも気を配ります。
周囲がトゲトゲした雰囲気になったり、シラケたりすると、とても不安になります。
真剣な事でも冗談にまぎらす、あるいは対等に向かい合わずに甘えた態度を取ったり、幼稚なふりをします。
自分の辛さをハッキリ言葉にすることができず、誰かの目をまっすぐに見て話すのも苦手です。

ケアテイカー

兄弟の面倒を見る兄
何かとトラブルの多い家庭の中で、小さい時から親の面倒を見たり、
親が起こした問題の後始末をしたり、愚痴や相談を聴いたり、カウンセラーのような役割を演じます。
妹や弟の保護者役をやったりもします。
自分の事はいつも後回しで、ひたすら周囲の役に立とうとします。
他人の痛みを自分の痛みのように感じ、困っている人がいると、放っておけません。
学校でも、いつも周囲を調整し、困っている友達の世話をします。
他の人の為に一生懸命になっている時は自分の気分も充実しているのですが、
「あなたはどうしたいのか」と聞かれると、頭が真っ白になってしまいます。
自分の感情や、したい事が分からないのです。

参考文献:アダルト・チャイルドが自分と向き合う本 アスク・ヒューマンケア研修相談センター編

自分がアダルトチルドレンかもしれない・・・と思ったら

海と女性
この記事を読まれて、幼い頃のあなたを思い出したり、「自分そのものだ!」
と思われている方もいるかもしれません。

自分の生き辛さは環境のせいだったんだ・・・そう思って両親を責めたくなったり、
そんなコミュニケーションを取ってきた自分を責めたくなったり・・・
色んな感情があふれてきているかもしれません。

まずはその感情を、ありのままに受け止めましょう。どれも大切なあなたの感情です。
そして、辛い気持ちになった時には、安全な場で、誰かに話を聴いてもらって下さい。
カウンセリングを利用されるのも良いと思います。

そして、幼いながらに「生きぬくため」に何かの役割を演じてきた自分に、
「今までよく頑張って来たね」「もう大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。
あなたの中にある「小さなあなた」は、あなたに見つけてもらうのを待っています。
「小さいあなた」をしっかり抱きしめてあげて下さいね。