Content コンテンツ

暗黒の数年間の話

私には過去、夫をものすごく恨んでいた時期があります(笑)

それは子ども達がまだ小さかった頃。

仕事が忙しい夫はいつも帰りが遅く、ワンオペ状態でした。

毎日毎日まだ会話もできない娘と2人だけの生活。

何だか社会に取り残されているような孤独感がありました。

自分の時間も全くなく、イライラの募る日々。

夫も私の機嫌が悪いことはもちろん察知していて、

休みの日には相当私に気を遣っていたと思います。

でも当時の私は、恨みの気持ちの方が大きく、それを素直に受け取る気持ちにはなりませんでした。

私は娘が2歳半まで、夫の転勤の関係で、地元を離れた所で子育てをしていました。

娘が1歳の時、私が高熱を出して動けなくなった時がありました。

授乳中のため、薬を飲むことができません。

私はリビングにうなされながらひっくり返り、ただ耐えるしかありませんでした。

その時、夫は心配してくれ、お昼休憩にちらっと見には来てくれましたが、

特に何かをしてくれたわけではありませんでした。

以下、私の心の声↓

この状況でほっといて仕事行く?

普通病院連れて行くやろ!市販の薬も飲めんのに!

しかも親も近くにおらんし、頼れるところもないのに!

ああ、やっぱりね。家族や私より仕事が大事なんよ。

私の事なんてどうでもいいんよ。

今思えばどうせなら喧嘩してでも伝えれば良かったと思います。

でも何も言えませんでした。

私は当時仕事をしていなかったので、

夫に働いてもらっている引け目がありました。

私も家で子育てや家事をしていたし、そんな事を思う必要なんてなかったのに。

お金を稼いでいる方が偉い、そんな思い込みもありました。

その時私の中に「夫は家族(私)より仕事が大事」という信念が出来上がりました。

なので、夫が仕事を頑張る姿を見れば見るほど、私は孤独を募らせていきました。

友人に、「うちの夫仕事しかせんのよ~」と愚痴をこぼすと、

「いいやないの。真面目に働いてくれてるんやから!」と言われました。

でも納得できなかったのです。

だって、私は大事にされていないんだもの。

きっと夫の中では仕事を頑張ることで妻と子どもを養わなければいけない、

そう思って頑張ってくれていたのです。

でも私は、「私は仕事より大切にされていない」という思い込みがあったので、

何を見ても「ほらやっぱりね、大切にされていない」となっていたのです。

今なら分かります。

私はそうやって幼い頃から自分の思いを飲み込んで過ごしてきたのです。

自分の思いを言うとワガママだと言われるから。

言うとおりに従った方が、迷惑をかけない方が愛されるから。

良い子にしていた方がみんな褒めてくれるから。

幼少期に感じた事を、親と離れた後も、夫との間で繰り広げていたのです。

夫の問題ではなく、自分自身の捉え方の問題だと気付いた時、

夫が私を気遣ってくれていたこと

夫は夫で色んなプレッシャーを抱えながら頑張ってくれていたこと

今自分が好きな仕事をできているのは、何も言わず見守り、応援してくれる夫だからこそということ

ちゃんと要望を伝えると叶えようと頑張ってくれること

私は大切にされていたこと

色んな事に気付きはじめました。

色んな感謝の気持ちが溢れてきて、涙が止まらなくなりました。

今夫は単身赴任で離れて暮らしています。

以前の「私は大切にされない」という思い込みがあったままの自分なら、

「どうせ仕事が大事」ととても孤独を感じていたでしょう。

今は、家族の為に一人で奮闘してくれている夫にとても感謝しています。

たまに帰って来て家族で過ごす時間を、かけがえのないものだと感じられるようになりました。

2人で食事に行った時、嬉しそうな顔をしている夫を見て、

ずっと心を閉ざしていたのは私だったんだ、と改めて思いました。

このように、同じ出来事が起きていたとしても、

捉え方を変えることで、景色が全く違って見えるのです。

全ては自分次第。自分で人生を変えられる。

そんな体験を、カウンセリングの中で皆さんにも感じて頂きたいと思っています^^